結局揉めに揉めたクラスの出し物は無難に タコ焼きになった

放課後あたしは部室へと向かった

文化祭の展示 本当何撮ろう…ん〜


ドンっ!


『きゃっ!』
『わっ!』

角を曲がった途端正面衝突
あたしは軽く飛ばされた
痛い…お尻打った…
でも考え事してたあたしが悪いのか…


『ごめんなさ…』

ドクンっ

座り込んだままとりあえず謝らなければと 見上げた先に

那智がいた…


『大丈夫か?』

すっと那智の大きな手が差し出された

一瞬迷ったけど 那智の大きな手を借りて立ち上がった


『あ…ありがと…那智ごめんね?大丈夫だっ…ぃ…た…』

那智の手が急にものすごい力であたしの手を握った


『……のか?』


『え…』


不意に那智を見上げる


『佐々木と…付き合ってるのか?』

予想外の質問にあたしは口を小さく開けたまま 呆然と那智を見つめていた