何となく心がくすぐったかった

それから2時間くらいしてあたし達はバーを後にした
『佐々木君てあんまり話したことなかったけど いい人だね!てか 学校とのギャップにやられたねぇ!』
帰り道舞ちゃんが少し興奮気味に言っていた

『舞ちゃん…優太君に怒られるよ?』

でも思えばクラスの男の子とあんなに話したの 那智と優太君以来だ…

『楽しかったし!またこよー!』

舞ちゃんは空に向かって大きな声で叫んだ

空には月がハッキリと明るく光っている
『満月だぁ…』

なぜか 那智と行った花火を思い出した…