結局この日 佐々木君はほとんどを寝て過ごし 放課後に『てか待ってるから』とボソッと言って帰ってしまった


舞に今日の出来事を話すとさっそく今日行ってみようと即決された



夜舞ちゃんと待ち合わせをしてGREEへ向かう
佐々木君がバイトしている所は 少しお洒落なバーだった


佐々木君はカウンターで綺麗なお姉さんと話をしていたけど あたし達に気がついて空いているカウンター席を指さし 口パクで『ここ。』と言った


佐々木君はいつもと雰囲気が全然違って 制服を着ていないのは当たり前で…でもそれだけじゃないけど とてもかっこよく見えた


元々調った綺麗な顔をしているけど 茶色いフンワリした髪は綺麗にワックスで整えてある

『マジで来てくれたんだ?』


あたし達がカウンター席に座ると 一応未成年だからと烏龍茶を出してくれた

『あの…なんで急に誘ってくれた…の?』

ずっとすごく気になっていた

『隣であれだけでっけぇ溜息つかれたらなぁ』

言葉は馬鹿にした言い方だったけど 佐々木君は笑っていた

佐々木君なりに心配してくれたのかな?