その夜 あたしは那智の肌に触れて 那智の甘いキスが何度も降ってきて 那智が近くにいるって実感した

朝目が覚めると横に那智の顔…
しばらく寝顔を見ていると那智が目を開けた


『あ…おはよう』


那智がフンワリと笑う 今更なんだか恥ずかしくなって 視線をそらせた


『おはよぅ』


あ…手…
那智ずっと握っててくれたんだ…


あたしの右手は那智の大きな手に包まれていた


『雛…』

『ンッ…』

呼ばれて顔を上げた瞬間 那智の甘いキスが降ってた
『ンンッ…な…ち…ンッ』

だんだん深くなるキスに あたしの頭はもう真っ白


『雛…俺…』

急に那智が 真剣な顔をしてあたしを見る


何? その言葉の続きは聞きたくない

『那智聞いて?』

このまま終わりなんて嫌!那智の言葉を遮って あたしは 那智の胸に顔を埋めた


『那智が寂しい時や 何かあって辛い時や 彼女を思い出して 切なくなった時は…あたしを呼んで?
あたし傷ついてなんてないよ? 寧ろ那智の役に立ててるのかなって思ったら嬉しいよ…』


何言ってるんだろー…軽い女だって 思ってる?怖くて那智の顔が見れない


そのまま那智の胸の中にいると 那智の手があたしの頭をそっと撫でた


『雛…ありがとうな?』

ギュッと那智はあたしを抱きしめた


『うっし!今日は遊園地だな!』

『え?』

突然那智はそう言うと シャワー浴びて早く着替えて!と あたしを急がせた