水族館を出て 那智と新しく出来たイタリアンのお店でご飯を食べ 時間はちょうど8時になろうとしていた


断ったが 那智はお前チッコイから犬にでも食べられたら大変!(ヒドイ!!)だと 家まで送ると歩き出した


何だか今日は本当に夢みたいな一日だったな…
ニヤケそうな顔を堪えながら ふと那智を見と


え…何でそんな悲しい顔してるの?
あたしの足が止まる


那智はしばらく歩いていたが横にあたしがいない事に気づき 足を止めて振り返った


『どうし…『どうしたの?』


那智の言葉を遮りあたしは 那智を真っ直ぐ見つめた


那智は少し驚いた様子で あたしを見た


『那智変…悲しい顔してる。何かあったんでしょ?
早く気づかなくてごめんね…』


『なんで?俺そんな態度でてた?』


那智の顔に笑顔はない


『わかんない…でも那智いつもと…何となく違う』


那智は何も言わずゆっくりとあたしの方へと歩いてきた
いまになって 触れちゃいけない事だったかな?と何となく気まずくなり 下を向いた


え… 那智のスニーカーが見えたと思ったら あたしの視界が真っ暗になった