写真展を見て大満足なあたしは 頬が揺るみっぱなし


見たかった写真展が那智と見られるなんて


でも…那智は退屈じゃなかったかな…


那智がお腹が空いたと言ったので近くのファミレスに入った


『那智…退屈じゃなかっ?ごめんね』


『へ?あ〜…俺写真詳しくないから偉そうな事言えないけど 何か吸い込まれた!』


『あ!わかる!』


思わず俯いた顔をバッと上げて勢いよく答えた


『まじ?雛が楽しそうだったし!俺も楽しかった』


トクン…


ふんわり笑顔


あたしはまた下を向いた 今絶対顔真っ赤だもん…


それか食事が終わり コーヒーを飲んでいると那智がいきなりポケットから 何かを取り出した


『忘れるとこだった!これ!今日のお礼?てか雛に絶対似合うと思って』


これ…彼女のプレゼント買ったとこの袋…


あ…!


『もしかして忘れ物って…』


『まーサプライズ?て』


那智ちょっと照れてる…?

袋を開けると 花の形のピンク色のピアスだった
花びらの真ん中にはパール…あたしの誕生石が入っていた


『かわいぃ でも高そう…写真展だって連れてってもらったのに…』


『あれはたまたま!それに雛が貰ってくれないと捨てる事に…』


『え!ダメ!』


『ハハッ!じゃー貰ってやって?』


那智の手が伸びてあたしの頭を軽く叩く