日曜日 約束の場所で那智を待つ

デートじゃないんだけど あたしにとっては…

那智と一緒にいられる大切な時間…

目的は 那智の彼女へのプレゼント

休みの日に那智に会えるのは嬉しいけど 内容は喜べないなぁ

でもでも!那智といられるから やっぱり嬉しい!

一人百面相をしていると 男の人二人組に声を掛けられた

『ね〜!誰待ってるの〜?さっきから見てたんだけど君かわいい〜!』

『連れ来ないし?俺達と遊ぼう〜☆』

ガッチリと右手首を捕まれ 引っ張られた

『い…いえ 結構です』

手を振りほどこうとしたけど 男の人の力は強い

手首…痛い…

「離し…『俺の連れに何か用?』


え…

いつもの声とは全く違う 低い低い 冷たい声

振り返ると そこには二人を見下ろし思いきり冷たい表情の…那智がいた