『雛〜 日曜日って暇?』

『え…?』

放課後 帰り支度をしていると那智があたしに話し掛けてきた

『だ〜から!日曜暇?
ちょっと買い物付き合ってほしいんだけど』

少し顔を傾けながら優しい笑顔で覗き込む

ひゃ〜!

熱くなっていく顔を隠すように机を見つめる

『別にいいけど…
あ。彼女のプレゼント選び?』

『あ。わかっちゃった?
ダメかな?』

わざとシュンとしてみせる顔が可愛いくて 断れるわけ…ない

『いいよ〜。優太君と舞ちゃんは?』

『あ〜。アイツラはデートだと!雛だけ』

『え…え?二人だけって…大丈夫?』

ひゃ〜!嬉しいけど!
嬉しいけど…

那智のおっきな手があたしの頭の上にのる

『雛は大丈夫〜☆
俺の大事な友達だから!』
チクン…