定義はいらない

私以外の3人が盛り上がっている時に

私の携帯は遠慮なく振動した。

「ちょっとごめん。」

そう言って携帯を開くと太朗先生からの返信だった。

「家にいるよ。」


私は少し嬉しくなる。

すぐに返信が来たことに孤独感が少し緩和される。




「抱かれたい」


即座にそう思った。

全身が太朗先生を求めていた。

身体も心も準備はできていた。



すぐに返事を返す。

「いつ焼き肉に行きますか?」


携帯の画面を見る私の目は細くなる。

きっといやらしい顔になっているに違いない。


「いつでも。」

「先生の都合のいい日に。」



「じゃあ、これから。」



その文面だけで、私は濡れた。