「もしかして、お前、抱かれた?」

「誰に?」

「だから太朗にさ。」

『太朗』って…。

「抱かれてない。」

「またまた。」

私の腕をつつく。

「私は院内では松木先生にしか抱かれてない。」

ちょっとムキなる。

嘘なのに。

「ふーん。」

興味なさそうに松木先生は立ち上がってベッドに寝転んだ。

50インチのテレビは大画面で痴態を流している。

「あんあんあん。」

ごそごそ音がするのでテレビから目を離すと

松木先生がパンツから出して一人でしていた。

「え?」

「だってこんなの見て我慢したら毒素溜まるもん。身体に悪い。」

私もベッドに登る。

「一人で気持ちよくなるなんてずるくない?」

「一人でしなよ。見せ合いっこしよ。」

「バカじゃない?」

私はその後の言葉と一緒に彼のを飲み込んだ。