こうしてシゲルはその植木ばちを家に持ち帰った。

説明によると、一日一回水をやり、一日三時間以上光に当てておけばすくすくと育つそうだ。
実に簡単である。

約三日経つと、土の表面に金色のツルがひょっこりと現れた。

日にちが経つにつれて、ツルの塊はどんどん大きくなっていく。
一体どんな花が咲くのだろう。シゲルはわくわくしていた。