「綺麗だ…」

自然と口から溢れた言葉だった。

それを聞き、花に浮かぶ瞳は目を細めた。

そこから雫が落ちたと思うと、瞳は、ぱんと弾けて四方に飛んでいってしまった。
赤い花のピンが落ちたのは、それと同時だった。

それは、彼女との別れの合図だった。