生きている!

シゲルは衝撃を受けた。

急いで掘り起こさなければいけないと慌てたが、あることに気が付く。

この植木ばちは、人間の身体が入る大きさではない。
それに、口や鼻が埋められているのだ。 呼吸も出来ない。
生きている筈はないのだ。

「お前はなんなんだ?」
シゲルは尋ねた。

そいつはキョトンとして、何も分からないといった様子だった。

そもそも、やつは意思表示が出来ない。
それに、僕の声が聞こえているのかも分からない。