一日見ていない間にコイツはまた育っていた。

雪のように真っ白な肌の上には、ブルーの宝石のような瞳が二つのっていた。

そして、瞬きをしていた。

死体が瞬きをする筈がない。

みまちがいか。
僕の頭がおかしくなったのか。

ゆっくり、静かにそいつに近付いてみる。
瞳はじっとシゲルの動きを見ていた。10秒に約一回、瞬きをする。

そいつの額に右手をのせた。
じんわりと、人間の体温がシゲルの手の平に広がる。