「植物を買って一週間くらいすると、お客さんは必ずそう言って現れるの」

女は呆れたように溜め息をついた。

「お客さん、あれが死体だとでも思ったんでしょう。ちゃんと匂い嗅いだ?死体なら一週間もすれば異臭がする筈でしょ。でもしなかった。どうして?答えは簡単。死体じゃないからよ」

確かに異臭はしなかった……。
しかし、死体じゃないっていうならなんだっていうんだ。
沢山の疑問が沸いたが、喉に何かがつかえて中々言い出せない。

手足が震えていた。

当たり前だ。 相手は殺人犯なのだから。