そして………、今に至る。

シゲルは風に靡いて揺れるブロンドの髪を見た。
白い肌が太陽に反射して輝いている。
どうみても人間の頭だった。
風で髪が浮くと、眉毛が見えた。

あの花屋の女は、殺人を犯したに違いない。
そして死体を切り刻み、少しずつ植木ばちに入れた。
それを訪れた客に売り飛ばしていたのだ。
自分の罪を他人に擦り付ける為に。