あたしはいつ話しかけられるか…
勝手にドキドキしていた。


「なぁ!!柏木。」


「はい!!?」

声が裏返ってしまった。


関塚は
「なんだ!?どうしたその声(笑)
まぁ、いいや。
あのさぁ…、」


――ごくっ


「雄也と付き合ってた?」


ぇ?
今さら、その名前だしちゃいますか?

雄也とはあたしの元カレ。

大好きだった…
てか、今も好きだ。

けど、もうあたしはふっ切れていた。


ちらっと、中嶋のほうを見ると
目があった。

中嶋はあわててそっぽを向いたけど。


「うん、付き合ってたよ。」


「あ、やっぱりかぁ!!」


「ま、過去の話だし…どうでもいい。」

こんなの強がりだけどね。

「そうだよなー!!
ほら!!秀、別に柏木平気じゃん!!」


すると中嶋は
ちらっ、ちらっと
関塚とあたしを見てそっぽを向いた。