――帰りの会


「今、秀に付き添ってる保健の先生から連絡があったんだけど…」

担任が口を開いた。


『どうか軽い怪我でありますように…』

ただ、そう願うだけだった。


「明日の体育祭には出られなくなりました。」

―シーンッ…

クラスは一気に静かになった。

「ただ、大きい怪我ではなかったから良かったけどね。明日はクラス席から応援してくれます。」