―数学の時間


『先生も可哀想になー全然話を聞いてもらえずに』

そんなことを考えながら、あたしはボーッとしていた。


「なぁ!!」

はぁ…またかぃ…
ぶっちゃけ、関塚はめんどくさい(笑)

「ん??」

「秀がさーずっと歌ってるんだけど!」

別に、あたしに言わなくても…

「ふぅん…あたしは歌が好きだからいいと思うよ。」

すると、中嶋は目を輝かせながら
「歌好きなの!?♪」
と聞いてきた。

「うん!!」

「じゃあ、語っちゃお♪」

数学もつまんないし、あたしは中嶋と歌について語ることにした。

「おいおい、2人の世界に入るのかよ!?俺をはぶくのかーい!!」

と言いながら、
いじけて関塚は前を向いた(笑)