その夜、あたしは星条くんとろくに話さないまま、1日を終えた。 妄想は相変わらず好きだ。 寝る前に、俺様モノのケータイ小説を読んだ。 ……だけど、現実には望まない。 星条くんみたいな肉眼で見える愛を見てしまったんだ。 恋愛だけじゃない、友情や家族愛、自然に対する愛。 すごくスケールが大きい、地球を覆ってしまうくらい大きな愛。 恥ずかしくてそんなこと、できないよ。