学校の向かって左側の壁に到着した瑞希。

『とぉおおおっ!』

地面をジャンプして壁を踏み、飛んだ。

飛べた!!
今まで一度も成功しなかったのに!

なんて喜んでいたアタシ…


『あれ…?』


体がフワリと浮く感じがしたのでゆっくり…ゆっくりと下を見る。


『えぇええーっ!?』


下は1mくらいあり、平々凡々な女子にはキツいものがあった。

咄嗟のことにアタシは目を瞑り体を縮こませ、衝撃に構えた。


ボスッ…


「ぐふっ…!!」