「太陽が真上に来たから、そろそろお昼ですね。 婆さまがお昼の支度をしてお待ち兼ねです。 さぁ、行きましょう」 慶志朗は、階段へと続く扉を開けた。 祐雫は、青空を振り仰ぐ。 真夏の紺碧の空が広がっていた。 慶志朗さまは、何処へ向かっているのでございましょう。 祐雫は、何処まで行けるのでございましょうか。