「ネックレス、どこにあったんですか?」
「ベッドの側に落ちてましたよ」
小泉さんの言葉を聞いて、舞ちゃんがよかったと呟く。
「他に疑問に思ったところは?」
所長さんに訊かれ、頭を少し傾ける。
「……あ、じゃあ、高岡さんがドアを開けた時、東屋さんが隠れたのは、顔を知られていたからですか?」
東屋さんは常に高岡さんの死角に居たな、と思い出す。
「そうです」
東屋さんが答え、他には?と訊く。
あたしは首を横に振り、舞ちゃんも大丈夫ですと言う。
そして、あたしが知っている事を全て話し終ると、刑事さんはお礼を言って帰って行った。

