翌日、下校してから一度家に戻り、着替えてから病院に行く。 舞ちゃんがいるはずの部屋のドアをノックする。 返事を聞いてから部屋に入り、ベッドの横にある椅子に座る。 「大丈夫?」 「うん、大丈夫。ありがとう」 舞ちゃんは側に置いてあったカバンの中から携帯を出す。 鞄は、午前中舞ちゃんが寝ていた時にきた刑事さんが置いていったものらしい。 「メール?」 「ううん。ちょっとケジメを付けようかなって」 そう言って舞ちゃんは寂しそうに笑った。 この笑顔、前も見たな。