「可愛いご依頼人だ」 金髪がバカにしたように笑って言う。いや、実際バカにしてるんだろうけど。 それに思わずヒクりと口元が引きつる。 「依頼内容は?」 面白がるように訊いてくる。いや、実際以下略。 「……ストーカー、どうにかして欲しいんだけど」 「んなもん警察に行け」 ダメ元で言うや否やドアの横に控えていた30代くらいのガタイの良い男性が鼻で笑う。