10分ほどかけて事務所近くの駐車場に着いた。 事務所に入り、宮間さんが座っている向かいのソファーに座り、東屋さんが紅茶を淹れてくれた。 舞ちゃんがそれをひと口飲み、カップをテーブルに置く。 それを見届けた宮間さんが口を開く。 「何が合ったか話していただけますか」 舞ちゃんは小さく頷いて、鞄から白い封筒を出し、テーブルに置いた。 宮間さんが封筒を手に取り、紙を出す。 「……これは元からですか?」 紙がぐしゃぐしゃになっていたのを不審に思ったらしい。