だいぶマシになったかな、と思ったところで携帯が鳴った。 「はい」 <東屋です。今、玄関の前に車を付けました> すぐに行きます、と答え、戸締りをしっかりして舞ちゃんと下に行く。 エントランスを出ると紺色のミニバンが停まっていた。 運転席の東屋さんが窓を開けて乗って、と言った。