舞ちゃんが渋りながら手に持っていた白い封筒をあたしの膝の上にそっと置く。 封はしていなくて、『大森舞様』と書いてあるだけで、他は何も書いてない。 中には二つ折りにされた紙が1枚入っていて、それを広げる。 『あの男と別れろ 別れないなら殺す』 パソコンを使って打たれた文字を見た瞬間ぐしゃりと紙を握り潰した。