勢いよく立ち上がり、さっきよりも深く頭を下げた。


「ありがとうございます!」


「いいんですよ。困ってる人を助けるのが仕事ですからね」


東屋さんに座って、と促されて座りなおす。


「っと、もうこんな時間か」


東屋さんが壁に掛かっている時計を見る。


もう7時を過ぎている。