目を伏せて答えると、東屋さんは黙り込んだ。 「あ、あの、お金はちゃんと払います。足りなければ何でもしますから」 お願いします、と頭を深く下げる。 「あ、いや、そういうことじゃなくて。……ここは何件目なの?」 「え?」 頭を上げて東屋さんの顔を見る。