呆然として、ハッと我に返る。
腕の拘束が緩まってる。
気付かれないように腕を抜き、床に落ちたカバンを拾う。
そして、入口で笑ってる人とやり取りをしてる白兎の膝裏を蹴って無理矢理外に出る。
ローファーが濡れてたから白兎の蹴ったところも濡れたが知ったことじゃない。
「どォも失礼いたしました!ごめーわくおかけして申し訳ありませんでしたッ!!」
転んだ白兎に嫌味たっぷりのお礼を言うと、収まったかと思った笑い声が再び聞こえてくる。
階段の方を向くと、男性が背中を丸めて爆笑している。
だから何なんだ。
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