「何すんだはこっちのセリフ!言っとくけどアンタ、自分で思ってるほどかっこよくないから!ナルシスト!」 かっこよくない、と叫んだら、さっきの黒髪の男の人を思い出す。 「さっき上から下りてきた黒髪の男の人の方が何十倍もかっこよかったから!!」 思いっ切り叫んだら、白兎が体を震えさせカッと目を見開いた。 「んだと宮間ァァァァア!!」 思いっ切り、建物の外まで聞こえるんじゃないかと思うぐらいの声量で白兎が叫んだ。