あたしも10階で降り、オシャレな字体で『宮間探偵事務所』と印字してある模様ガラスが嵌め込まれたドアをノックする。
「はいっ」
返事があって、内側からドアが開けられる。
「え?高杉さん?」
出てきた小泉さんが驚いた顔をする。
挨拶をすると、小泉さんは後ろを向く。
「……いらっしゃい、高杉さん」
そして、東屋さんの返事を聞くと中に入れてくれた。
前と同じように宮間さんが座っているソファーの、向かい側のソファーに案内される。
「……今日は何の用で?」
東屋さんがお茶をテーブルに置き、ソファーに座ったところで宮間さんが切り出す。
「これを払いに」
カバンからお金が入った茶色い封筒をテーブルに置く。

