所員さん達がベッドの方に寄ってくると、4人同時に頭を下げた。


唐突すぎて肩が跳ねる。


「申し訳ありませんでした。今回の事は我々のミスです。報酬も受取れません」


宮間が頭を下げたまま言う。


戸惑いながら舞ちゃんを見る。


舞ちゃんは戸惑いながらも、頭を上げてください、と言う。


所員さんたちがゆっくりと頭を上げる。


「皆さんはちゃんと依頼を遂行してくれました。ありがとうございました」


「しかし、」


「ってか、最初は、まつ……松山?いや……松田?そう、松田をどうにかしてくれって依頼だったんですよ?報酬は払わせていただきます」


宮間さんが口を開いたが、構わず言う。


松田の名前が出てこなかったが、仕方がない。もうあの人の存在空気だから。