愛を求めた波紋



私は高校生になった。

彼とは別の高校になった。
「藍ー!私彼氏できたよ!」

そう嬉々として話し掛けてきたのは、友達の由希。
とても可愛くて、私の自慢の友達だ。

「うそっ?ホントに?よかったねぇ!」

「へへっ相良先輩なんだ!ずっと好きだったんだー。」

「うん。よかったね」

由希の恋バナはよく聞いていたし、小説や漫画から得た知識から相談にも乗っていた。

「藍も早く彼氏つくりなよー!」

「うーん、今はまだいいかな。」

「まぁた、そんなこといってー。」