「瑠花っ! 無視すんなよ!」 門の前で止められた。 声を掛けて来たのは幼馴染みで隣に住んでいる宮崎 聖斗(ミヤザキ マサト)。 名字は一緒だけど、血の繋がりは全くない。 「朝からうるさいよ。」 「はぁ? お前が無視するからだろ。」 だって、遅刻したくないもん。 「いいから、退いてっ!」 聖斗の横を抜けて、門を潜る。 これで、遅刻はない。 「瑠花っ!」 「もうっ。何?」 .