…さて…


「…覚悟は出来てんだろーな??
今、私は虫の居所が悪いんだ…。

手加減しねぇよ??」


私はフフッと笑って、
顔面に一発決めた。


「…くはっ!!…」

「…笑う悠司さんも悪いよ??」


遥奈はクスクスと笑いながら、
倒れている悠司を見つめた。


「お前らは鬼かっ!!;;」

「鬼で結構だ。
じゃ、用件は済んだから帰る」


あたしたちは理事長室を出て、
見回りをしている兄貴達と合流するために
東地区へ向かった。