…って言うか……


「岳人も隼人も酷いじゃない」


黒鷲の事を黙ってるなんて…。


「ごめん…由華」

「黒鷲の幹部だってことは
みさちゃん達から聞いていたんだ。

でも、一応秘密にするって約束だったから」


…いや、今さっき暴露しちゃったよね??
ほら!!雅樹たちも驚いてる!!


「兄さん…それ、もう秘密じゃなくなってる」

「あれ??」


あぁ…絶対わざとだ…。
私たちに教えてくれるのは嬉しいけど、
こんなとこでドSキャラ出して
どうすんのさぁ…。


「あら、雅樹たちってあの黒鷲なの??
道理で鋭い目をしてると思ったわ」


私は今さっき知ったかのように
ニコッと笑いながら、
雅樹たちに確認した。


「あ~あ…ばれちゃったね。
って、隠してたつもりはないんだよ??」

「そうそう。
後から話そうと思ってたんだけど、
先に話されちゃったね」


私の質問に答えてくれたのは
雅樹ではなく、
麟太郎と朱里だった。