休み時間にあたしは遥奈と一緒に
屋上に来ていた。


「さっき、隣の男子と何話してたの??」

「何か違和感みたいなの??
感じたから気付かれないように様子見てみたの。

そしたらどうしてか気付かれたのよね~。
普通はあり得ないのに…。

こんなのは初めてだ。
それで、目が合ったんだけど、
あいつ、いい目してたよ。

すっごい鋭い目。
動物で言うなら鷲だよ!!

それで、あたしはたぶんその男が
黒鷲の総長だと思うんだよね…」


あたしはこれからが面白くなりそうで
フッと笑った。


それと同時に屋上のドアが開いた。


「おっ、やっぱりいたな」

「やっと入学してきたか!!」

「…黒鷲に会ったか??」


出てきたのは龍桜の仲間。
兄貴と幹部の2人。

1人は兄貴と同じクラスの
山村 岳人-yamamura gakuto-。

龍桜の中でNo.2の天才ハッカー。
メンバーの中で一番優しいんだけど、
怒ると一番厄介者。

そして、もう一人…最後の幹部は
山村 隼人-yamamura hayato-。

今は高2で岳人の弟。
岳人と並ぶ天才ハッカー。

でも、あんまり喋らない。
女嫌いなんだけど、
あたしと遥奈は大丈夫らしい。


「さっき、鷲のような目をした
男とあいさつしたよ。

名前は分からないけど、
たぶんあの男が黒鷲の総長だね。

気配にまぁまぁ鋭かった」