-??? side-


さっきの女…俺の目を見て
綺麗だとか言ってきた…。


そんな女初めてだ…。


今まで俺たちの事を知り、
俺たちの地位を目的に
媚を売ってきた女は何人かいた。

俺たちの正体を知らなくても、
顔だけで見てくる奴らも
ここには大勢いる。

でも、正体を知らなかった女たちは
俺たちの正体に気付くと、
すぐに俺たちから離れて行った。


俺が1人で考え込んでいると……


「雅樹!!さっきの子…」

「あ??あぁ…朱里か…」

「ちょっと~僕もいるよ??」


話しかけてきたのは俺の仲間の
笹石 朱里-sasaisi akari-と
葉山 麟太郎-hayama rinntaro-だった。


「変わった奴だが…すぐに離れる」

「あれ~雅樹残念そう??」

「んなわけあるか!!」


まぁ、気になっちゃいるがな…。


2人はアハハッとからかう様に笑った後、
自分の席に戻った。


後で声をかけてみるか…。



-??? side END-