「この学園に総長と同じように入学した奴らの中で
ちょっと厄介な奴らが入学してきた。」

「それは??」

「黒鷲の幹部1人と、総長、副総長…。
全員A組だ。

他のやつらは和哉や岳人達と同じクラス。

もう和奏さんから聞いたと思うが
気をつけろよ??」


裕貴は説明した後、
自分の腕時計を確かめた。


「説明はここまでだ。
早く教室に行きやがれ。

入学早々遅刻にすっぞ??」

「自分たちから引きとめておいて良く言うわ。
さて、気を引き締めて私たちは行きましょう??」

「えぇ…」


私たちはニコッと微笑んで、
さっきとは大違いの態度で教室に向かった。


「…裕貴…笑ったら殺されるぞ??」

「…頑張って笑いを抑えマス…ww」


2人のこんなやり取りは私たちの耳には
まったくもって届いていなかった。