着替えた私たちは寝室を出て、
母さんと父さんがいるリビングに向かった。


「あら、やっと起きたのね!!」

「ハハハッ 朝から慌ただしいなぁ!!」


私の両親は朝から元気だ…。


私がそんなことを思っていると、
母さんが何か思い出したように、
あっと声を漏らした。


「?…どうしたの??…母さん」

「思い出したわ!!
由華と遥奈ちゃんに言わなきゃ
いけないことがあるんだった。」

「あぁ…あのことか…」


父さんも今思い出したように
あぁ、と呟いた時だった…。


「ふぁ~…はよー」

「あら、和哉!!遅いわよ!!」

「…ぅー…」


寝ぼけながらリビングに現れたのは私の兄貴、
中井 和哉-nakai kazuya-。

今は高3。


…てか、話がずれた。


「んで??母さん、話って??」