その時突然、千里が顔をあげた。
「…何?どうし…―」
「酒。」
「へ?」
「酒持ってきて。あるだけ全部。飲みながら話すから。」
「はぁ!?なに言ってんだよお前!?」
てゆうかなぜこの流れで酒になる!?
「つかお前未成年じゃねぇかよ!子供は酒飲んじゃいけねぇって法律で決まってんの知らねぇのかよ!」
「なにそれ知らなーい。あたしの中では12からOKって決まってるもん。」
こいつ12才から酒なんか飲んでんのかよ!
ったく本当になんつうガキだ…。
俺は渋々キッチンに向かって、冷蔵庫からあるだけの缶チューハイを取り出した。
「あ、ビールもね。」
「……(怒)」
なんかいきなり雰囲気変わりすぎじゃねぇかコイツ…。
テーブルの上に並べられた酒は全部で6本。
「こんだけ?ビール2本しかないの?」
「こんだけって…十分だろこんだけで。俺、そんなに酒強くねぇからあんま飲まねぇの。こんだけあんのも偶然。」
「ふーん、弱いんだ。ダッサ。」
「ぶっ飛ばすぞお前。」
「ま、いっか。これで我慢しよう。」
「ったく…今からそんなんじゃ成長しねぇぞ。」
「大丈夫だよ。」
プシュッといい音を立てて、ビールの口が開かれた。
「あたし、Cカップだから。」
「………」
まじかよっ!!!?
