成瀬「なーにしちゃってんの。」

この場に合わないあっけらかんとした
声で美咲を止めた。


成瀬「暴力はすんなよ?
   女の子なんだから…な?」


美咲「はーい。
   私戻りまーす。」


屋上を出る時あたしを
睨みつけてきてまた怖くなった。


成瀬「…大丈夫か?」


あたしの顔を覗き込む先生は
優しい表情をしていて…


成瀬「…如月?」


泣いてしまった。
優しいその表情が
痛い。


少しだけ甘えちゃっても
いいかな…