遥香「眼鏡似合いすぎ…。」

誰にも聞こえないような声で
独り言を呟く。

授業の時だけかけるから
今は貴重な時間。

ボーッとしてたら
教室を周っていた先生に
メモ用紙を置かれた。

…ん?

『ボーっとしてんな。
 また補習になるぞ。』

って書いてある。

先生を見上げたらちょうど目が合って
笑われた。

キュン…。

心のどこかが嬉しそうに音をたてて
輝いた気がする。

先生を見るたびにそうやって
元気をもらえるんだ。