遥香「…泣き止みましたよ、
   いつものあたしに戻りました。」


無理して作った笑顔は
涙のあとが残ったまま。



成瀬「よかった。
   …ほら、最後なんだから 
   友達のところ行って来い。」



遥香「…はいっ。
   さよなら、先生。」



成瀬「おう、じゃあな。」



あたしの大好きな笑顔を見せてくれた先生。



ぎぃっと扉の閉まる音を背に
駈け出した。