成瀬「着いた。降りて。」


遥香「あ、はい!」


車から降りると
冷たい夜風が頬を撫でた。


成瀬「上、見てみ?」


遥香「ん…?
   すごーい‼」


思わず大きな声を出して
先生にクスクス笑われた。


成瀬「綺麗だろ?
   ここは星が超見えるんだよ。」


本当に綺麗だった。


無数の星が暗い夜空に輝いて
いくつもの星座を作り上げている。


遥香「先生、何でこんな場所知ってるの?
   星とか見る柄じゃないでしょ?(笑)」


先生はフェンスに寄りかかり
空を見上げ言った。


成瀬「元カノとよく来てたんだよ。」