――空はオレンジから
紫に変わりかけてきた。


…さっきから
沈黙が続いて空気が重い。


何か話した方がいいよね…。


遥香「せ…んせ?」


声が震えていて自分で
びっくりした。


成瀬「んー?」


ホチキスで止めていた手を
とめてあたしを真っ直ぐに見た。


遥香「先生は彼女いるんですか…?」


聞きたくなくて聞きたかった事。


唇を噛み締めて答えを待った。