成瀬side

この仕事を手伝わせるのは
如月じゃなくても良かった。


俺にいつも話しかけてくる
生徒に頼んだって変わりはない。


でも…


如月と2人きりになりたかった。


理由は…


わからない。


…いや、わかろうとしないだけだ。


心のどこかでは
自覚していて。


理解したときには
それを止められなくなるのも
自覚しているのかもしれない。