遥香「…せん…せ…
   こわ…かった。」


先生の胸にしがみついた。


温かくて余計に涙が出た。


小さい子供のように泣くあたしを
頭を撫でて落ち着かせてくれた。


成瀬「もう大丈夫か?」


遥香「ん…
   大丈夫です。」


成瀬「良かった。」


先生…

大好きだよ?

先生はこの気持ちに
気付いていないかもしれないけど
苦しいぐらいに大好き。

でも…

これ以上先生の近くにいると
想いが溢れてしまいそうなの。

だから…


―距離を置きます。